雅俗往還

　海外のショッピングモールなどが設置しているキャンプシステムは、かつてはチェアやダンスパッドなどが専らだったが、キャンプマスターが登場してからはそちらの方へと流れが移り、それと時同じくしてゲーム屋さんもたくさんつくられるようになって、最近ではキャンプマスターからさらにランダム・マネー・ギバー、あるいはピック・システムへと主流が移っているようなカンジである。
　ランダム・マネー・ギバーは、私の知る限り、キャンプマスターのようにdaily limitやanti-botがないので、放置ができたり、また逆に途中でSIMを離れたりできるのだが、その反面、マネー・ギブのインタバルが長く（たいてい、３０分おきとか１時間おきとか）、また、１回当たりの報酬金額に比べてキャンプ参加人数が多くなりがちで（人数制限がありません）、運に左右される待ち時間にギャンブル性があるので、「ちょっと時間があるのでキャンプでも…」といったカンジで確実に小銭を稼げるわけではない。そのため、個人的には、どちらかというと堅実志向（ｗ）のわたしにはちと向いていない。SLでキャンプ目的の比重が大きい（あるいは、キャンプするための時間に余裕のある）キャンパー向けと言えばキャンパー向けのシステムなのかもしれない。
　それでも、キャンプマスターを置いているところが少なくなってきたこともあって、わたしもときどきランダム・マネー・ギバーのあるいくつかの場所に行ってみるのだが、そういう場所にはたいてい、常連さんと言うか、もう常連さんの域を越えて、毎日毎日ほとんど２４時間ずっとそこにいるのではないだろうかと思われるような人たちが何人かいるみたいである。行くと、いつも見かける。どうやらbotではなさそうなのだが、インしたままずーっと居続けているようで、それで得られそうな報酬の額のことを考えると、PCを点けっぱなしにしている電気代の方が高くつのではないだろうか、と思われさえしてしまう。まあ、老婆心とは言え、大きなお世話ですね（ｗ）。