雅俗往還

　わたしの土地HIYA HUTには、ほとんど道楽でつくった野外ライブスポットがあるのだが、それをどこで知っていただいたものやら、知らない方から奇特にも、ライブをやりたいとＩＭでオファーがあった。しかし、なにしろ道楽でつくっているので、ライブをやっていただくにしても、宣伝とか人集めとかの営業活動はまったくやっていないので、先方にその旨伝えると、それでもいいと言っていただいたので、せっかくなので使っていただくことにした。
　ＲＬでもそうなのだけれど、わたしにはバンドやライブのマネージメント能力が全くと言っていいほどない。だから、たとえ自分がＲＬでやっているロックバンドのライブをＳＬでやるにしても、お客さん集めなどぜんぜんままならないのである。まあ、そもそもバンドメンバーやＲＬの友達はほとんどSLをしていないので、今のところＳＬではライブはやったことがないのだけれど…。

　さて、そのオファーのあったMuleさんという方のライブが始まると、わたしはミキシングコンソールに入ってミキサーの真似事などし、また曲にあわせてライティングのオペレーションをした。普段はできないことなので、これがなかなか楽しい。
　集まっていただいたお客さんは、Muleさんのお友達関係がほとんどだったようだが、そのお友達の中にもＳＬミュージシャンをやっている方が二人ほどいて、ライブ終了後、急遽そのお二人にも１曲だけ演奏していただくことになった。そしてその人からも、今度またここを貸してください、と言っていただいた。ShuさんとGagoさん。なんでも、ＳＬでは有名なミュージシャンとお聞きしたのだが、わたしは、自分がＳＬでライブをやったことがないせいもあって、失礼ながら、ＳＬミュージシャン関係やＳＬライブ事情のことについて、まだほとんど知らない。また、その関係のお友達もほとんどいない。
　それでもまあ、音楽をやっていると知り合い関係の端緒が生まれるのは、ＲＬと同じなのかもしれない。